中川村の山々に囲まれた小さな街に、静かに佇むカフェがあります。この場所は、観光客よりも地元の人々が訪れるような、のんびりとした雰囲気が特徴です。私は先日、友人と一緒に訪れたのですが、まず目についたのは外観のシンプルさでした。木造の建物に窓が広く、自然光がたっぷり入る空間は、まるでリゾート気分。店内に入ると、アンティーク調の家具や本棚、そして地元の作家さんが作った小物が並んでいて、どこか懐かしさを感じました。特に注目したのは、スープカレーのメニュー。お店の奥様が北海道出身ということもあり、本格的なスープカレーが人気のようです。私たちはスープカレーの中辛を注文し、白米と一緒にいただきました。スープの味が濃厚で、鶏肉も柔らかく、野菜も無農薬で新鮮。ご飯は自家製の米で、ハゼかけ米という特別な種類で、見た目も豪華。この日は平日だったため、貸切状態でゆっくりと食事ができました。店内には他にも1組の客がいて、静かに過ごせたのが嬉しいです。また、スープカレーの後にアフォガードを注文したのですが、エスプレッソの風味が際立って、とても美味しい。コーヒー好きにとってはたまらない一品でした。
このカフェの魅力は、ただの食事だけでなく、空間そのものにあります。店内のインテリアは落ち着いた色調で、自然と会話が弾むような雰囲気。書籍や絵本が並んでいたり、地元の特産品が販売されていたりと、ちょっとした時間の流れに癒されます。私は特に、店主の気さくな対応に感動しました。来店したばかりの私に、「お好きなスープカレーの辛さを選んでくださいね」と優しく話しかけてくれたのが印象的。また、お店の向かいにはドッグランがあるようで、ワンコと来店したお客さんもいるらしいです。夏の日には、そんな雰囲気も楽しめるのかもしれません。
スープカレーの味は、個人的にも非常に満足できるものでした。他のスープカレーと比べても、野菜の量やスパイスのバランスがとても良い。特に、辛さの調節が自由で、マイルドな辛さから激辛まで選べるのが嬉しいです。私はファイヤーという一番辛いのを頼んでみたのですが、激辛というよりは「辛いけど食べられる」程度で、私の好みに合っていました。ただ、追いカレーみたいなメニューがあればもっと楽しめるのでは？という思いも。また、スープカレーの後には、アフォガードやココアクッキーもおすすめ。コーヒーの香りが広がる店内で、スイーツを味わう時間は心地よいものでした。
このカフェの良いところは、自然と調和した空間であることです。山の近くにあり、空気も澄んでいて、まるで別世界に来たような気分になります。特に、陣馬形山の紅葉シーズンには、外の景色も楽しめるだろうと想像しました。そして、スープカレーの味が絶品で、地元の食材を活かしたメニューが充実している点も魅力。お店の奥様が手作りで米を炊いたり、野菜を厳選したりする姿勢が、料理の味に反映されているように感じました。また、スープカレーのスパイスの調合も、北海道の影響か、少し甘めで飲みやすく、私の舌にも合いました。
このカフェで過ごした時間は、まるで時間が止まったような感覚でした。山々の緑が目に入り、店内の落ち着いた雰囲気とスープカレーの味が、心の奥まで届いてくれました。また訪れたいと思うほど、心地よい空間でした。特に、スープカレーの味や、お店の雰囲気、そして店主の気遣いが、忘れられない思い出となりました。今後も、地元の人に愛されるカフェとして、これからも多くの人を楽しませてくれることでしょう。山の近くにありながらも、都会の喧騒から離れた、静かな癒しの場所として、このカフェはおすすめです。