吉野町の小さな町並みの中にひっそりとある「くにす食堂」は、訪れた人々の心を温かく包み込む場所です。建物はもともと薬屋さんだった古民家で、木の温もりがそこかしこに漂っています。入り口に足を踏み入れると、静かながらも心地よい雰囲気が広がり、何年も前の時代にタイムスリップしたような感覚になります。特に家族連れにはおすすめで、子供たちが自由に動き回れる空間が整っているので、安心して食事を楽しめるのが嬉しいです。店内にはカウンター席や座敷もあり、グループでも1人でも使い勝手がよさそう。隣にはパン屋さんもあるので、お散歩がてら立ち寄るのも良さそうです。
ランチは日替わりのメニューで、私が訪れたときは「ちらし寿司」が人気でした。寿司酢の調味がとても上手で、素材の味が活きているのが特徴。酢の酸味が控えめで、甘さと塩気がバランスよく調和しているので、年齢問わず楽しめる味です。妻が「久しぶりにちらし寿司を作ろうかな」と呟くほど、味がしっかりしているのが伝わってきました。また、コーヒーは自家焙煎で、ブラジルの豆を使ったものも人気。苦みが控えめで、チョコレートの香りがほんのり漂う飲みやすさが魅力です。スイーツセットはチーズケーキやガトーショコラが人気で、どちらもクリームチーズの味がしっかりしているのに、甘さが控えめなのが嬉しいです。特にプリンは手作り感が強く、黒蜜をかけて食べるとさらに美味しさが引き出されます。
接客もとても丁寧で、スタッフの笑顔が印象的でした。私が訪れた際は、ランチの時間に過ぎていたにもかかわらず、特別にハンバーグのランチを作ってもらいました。その日の味は、地元の食材を使いながらも、どこか懐かしさを感じさせる優しい味でした。店内の雰囲気と、スタッフの心遣いが重なって、まるで家族に会いに来たような感覚になるほど。また、駐車場も10台ほどあるので、車でのアクセスも楽で、バイクや自転車でも気軽に来店できます。川が近くにあるので、食後には散歩がてら自然を楽しめるのも魅力の一つです。
「くにす食堂」は、単なる食事を超えた体験が得られる場所です。古い建物の味わいと、スタッフの温かさが融合して、まるで特別な時間に浸れるような感覚になります。子供たちも喜びそうなメニューが揃っており、家族で来ても過ごしやすいです。また、コーヒーとスイーツを味わうだけでも十分に楽しめるので、急な休憩にもおすすめ。特に、落ち着いた空間で時間をゆっくり過ごしたい人には、このお店がぴったりです。隣町からの訪問でも、道順がわかりやすくてアクセスしやすいのもポイントです。
もう一度訪れたいと思うお店の一つです。今度はランチを味わってみたいですし、季節ごとのメニューにも期待しています。古民家の雰囲気と、スタッフの笑顔が忘れられないほど、心に残る場所でした。特に、お店の前を通るときには、自然と足が向かってしまうような不思議な魅力があります。このように、吉野町の小さな町にひっそりと存在する「くにす食堂」は、訪れた人々の心を満たしてくれる場所として、これからも多くの人を惹きつけていくでしょう。