山口県周南市にあるカフェに久しぶりに訪れた。地図で見るとちょっと分かりにくい場所だけど、実際に歩いていくと山々に囲まれた静かな場所にあり、空気も澄んでいて気持ちがいい。お店の名前は「天空のカフェ」というけど、実際は標高1000メートル近い山の上にある。天気のいい日は、広がる景色を眺めながら食事できるのが魅力の一つだ。特に秋の紅葉シーズンは、窓から見える風景が絵のように美しくて、写真を撮る人で溢れるのも納得。ただ、アクセスはちょっと手間がかかる。車で行くなら山道を慎重に進まないといけないし、歩く場合は少し歩く必要がある。でも、それだけの価値はあると感じた。特に子ども連れの家族には、のんびり過ごせる場所としておすすめしたい。店内はそれほど広くないけど、14席程度の小さなスペースで、テーブルの間隔もしっかりあるから、家族で来ても落ち着ける。テラス席は1つだけだったけど、夏はもっと増えるのかもしれない。店内の雰囲気は、おばあちゃんの家に来たような温かさがあって、カジュアルで居心地がいい。メニューは派手さはないけど、地元の食材を使ったシンプルな料理が並んでいて、何よりも手作り感が伝わる。特に長野山定食は、山菜や地元の野菜、鹿野ファームの肉などが使われていて、ボリューム満点。味もしっかりしていて、素材の良さが際立つ。ただ、注文してから時間がかかるのも事実。厨房に直接声をかけないと、誰も来てくれないし、料理が出てくるまで30分以上かかるときもある。でも、そんな時間もまた、のんびり過ごせる時間として楽しめる。天ぷら付きのランチを注文したときは、食べ終わってから天ぷらが出てきたけど、それもまた風景を眺めながらのんびりできるから、不思議と気にならなかった。おばあちゃんの手料理のような味わいに、なぜか心が癒される。特に子どもは、大きなお皿に盛られた料理が好きで、お手伝いをしてくれる人もいて、親子で楽しめた。ここは、忙しい日常から離れたい人や、家族と一緒に時間をゆっくり過ごしたい人にとって、ちょうどいい場所。山の上という立地が少し難点だけど、その分、都会では味わえない自然の空気と景色を楽しめる。そして、何よりも料理の味が心地よく、また訪れたいと思えるお店だ。もし山口県を訪れるなら、ぜひ一度行ってみることをおすすめする。