このカフェは鳥取県南部町の田園地帯にひっそりとある、昔の豪農の家を改装した古民家。外観は木造で、大きな門と自然に囲まれた庭が目を引く。入ると、明治時代のポスターから築130年の家具まで、時代を感じさせる空間が広がる。特に目を引くのは、ヨーロッパから取り寄せたコーヒーカップやソーサーで、金色の足が光っていて、まるで王室にいるような気分になる。店内にはカウンターとテーブル席があり、静かな空間でくつろげる。
このカフェの特徴は、無添加で無農薬の食材を使った料理。モンブランは砂糖を使わず、素材の味を活かした上品な味わい。特に中に隠されたナッツの風味が忘れられない。また、タイ料理のグリーンカレーは、店主がタイで修行した独自のスパイスで作られていて、野菜たっぷりで満腹になる。生春巻きやエスニックスープも絶品で、タイの味を楽しめる。
店主は東京で修行し、タイで本格的な料理を学んだ若者。話が豊富で、国際的な感覚があり、話しているだけで楽しくなる。また、シニア層の健康を考慮してカロリーを気にせず楽しめる料理が人気。オーナーの気さくさと優しさで、まるで実家に帰ったような安心感がある。
カフェの魅力は、単なる食事だけでなく、空間の雰囲気。テラス席やお庭が見える席もあり、のんびり過ごせる。注文はテーブルの鈴を鳴らして、それがまた良い。モンブランは目の前で絞ってもらえるし、炎のカタナーラもバーナーで炙ってもらえる。どちらも目で楽しめる演出で、味も濃厚で美味しい。
ただし、場所はやや分かりにくい。駐車場は竹薮の近くで傾斜がきついため、運転が苦手な人は注意が必要。また、予約が必須で、当日は受け付けられないことが多い。このカフェはインバウンド客にもおすすめで、田園風景と和モダンな空間が魅力。一度訪れたら、誰かに教えてあげたいと思うほどの感動をくれる。