茶館きっかわ 嘉門亭

4.6

〒958-0842 新潟県村上市大町3−7

0254-75-5711

murakamisake.com/kamontei


訪問者レビューの概要

村上市の中心部にある小さなカフェにたどり着いたのは、少し迷いながらも町並みの雰囲気を楽しみながら歩いたからだ。お店の前には木造の看板が静かに立っており、通りの雰囲気に溶け込んでいる。入るとすぐに広がる空間は、落ち着いた色合いの家具と自然光が差し込む窓が心地よい。奥の間と道路側のテーブル席に分かれており、どちらも時間を忘れて過ごせる雰囲気だ。特に奥の間は、庭園が見えるスペースで、心をリラックスさせるのに最適だった。店内には本物の木の香りが漂っており、癒しを感じる場所だった。

お茶の種類は豊富で、特に注目したのは「北限の村上茶」。このお茶は三煎目まで楽しめるという話を聞いていたが、実際に飲んでみると、一煎目はほのかな香り、二煎目はやや深みのある味、三煎目はスッキリとした甘さが感じられた。どの煎でも渋さがなく、心地よい飲み心地だった。お茶を淹れる際の丁寧な手つきに感動し、スタッフの熱意が伝わってきた。また、お茶の水には井戸水が使われており、味に深みを感じた。

お茶と一緒にいただいた和菓子も印象的だった。クリームチーズに木の実やピスタチオをまぶしたお菓子や、干し柿のレーズンバターサンドが用意されており、どちらも自然な甘さで美味しかった。特に干し柿のバターサンドは、クッキーの食感と干し柿の風味が絶妙にマッチしていた。季節ごとに変わる素材を使ったお菓子は、そのときの気分に合わせて楽しむことができた。

店内には小さな日本庭園が設けられており、その景色を眺めながらお茶を飲むことができる。庭園の静けさとお茶の香りが融合し、まるで時間を忘れるような空間だった。また、家具や調度品も古くから使い続けられているような質感で、どこか懐かしさを感じた。この空間は、日常から離れて自分自身と向き合うための場として最適だった。

訪れたのは平日の午後だったが、多くの人が利用しており、その雰囲気は落ち着きながらも活気があった。スタッフの対応もとても親切で、質問に丁寧に答えてくれた。特に「お人形様巡り」の疲れが癒されたというコメントに共感したが、自分もそのような心地よい時間を過ごせた。また、時間が経つのが早かったため、次回は予約して更に長く過ごしたいと考えた。このカフェは、村上を訪れた際の滞在をより豊かにする場所として、おすすめしたい。

38.2244718, 139.4784579


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