東京メトロ丸ノ内線本郷三丁目駅から少し歩いたところにあるカフェ銀時計は、法真寺の中にある隠れ家的な空間。この辺りは東大赤門前という立地で、都会の喧騒から離れた静かな場所に位置する。初めて訪れた日は、昼間の陽射しが柔らかく店内を照らし、木製の椅子や白黒のタイルが目を引いた。店の入口は少しだけ目立たないが、地元の人が多く訪れる様子を見て、ここが人気の理由が少し分かった気がした。店員さんはとても親切で、メニューの説明も丁寧だった。特に、ランチのメニューが日替わりで提供されている点は驚きだった。牛カルビや豚肉の生姜焼など、旬の食材を使った料理が楽しめる。ただし、ランチの内容は当日の朝にしか分からないため、事前にチェックするのがポイント。でも、それがまたお店の魅力の一つかもしれない。店内はホワイトとブラックの配色が統一されており、レトロな照明が空間を落ち着いた雰囲気に包み込んでいる。天井は高く、窓からの光が差し込み、昼間は明るいが、夜は間接照明が灯り、雰囲気も変化する。このカフェの最大の特徴は、お寺の境内にありながらも、カフェとしての機能をしっかり備えている点だ。トイレも清潔で、多目的トイレもあるので、家族連れでも安心。また、クレジットカードが使えるという点も現代的な配慮が感じられた。ランチの後は、アイスカフェオレやプリンを注文した。プリンは昔ながらの味で、ほんのり甘いが、さっぱりとしている。スイーツは種類が豊富で、カキ氷も人気がある。夏には苺やマンゴーのカキ氷が登場し、氷がサラサラで、バニラアイスと組み合わせると絶品。このカフェで過ごす時間は、急いでいる人には向かないが、のんびりするには最適だ。スタッフの対応も丁寧で、会計のときには笑顔で「また来てくださいね」と声をかけてくれた。その親しみやすさが、リピーターが増える理由の一つかもしれない。店内は少し狭いが、5卓しかないため、貸し切り状態になることも。家族や友人とのんびり話しながら食事をするには最高の場所だ。特に、東大赤門前を歩いていると、このような隠れ家的なカフェがあることに気づかされる。このカフェに訪れたことは、東京の街を歩く楽しみの一つになった。また訪れたいと思う場所で、おすすめできるカフェの一つだ。