東彼杵町の小さな町に、木の温もりを感じるカフェがある。このカフェは焚き火でコーヒーを焙煎していることや、発酵食を扱っていることで知られていて、地元の人が訪れたり、遠方からの観光客も気軽に立ち寄る場所だ。店内は白いクロスが木の質感を引き立て、大きな窓から入る光が柔らかく広がっている。外にいるような気分で、のんびりと時間を過ごせる空間が魅力だ。特に、薪を燃やしながらコーヒーを淹れる様子を見られるのは珍しく、その香りや音がリラックス効果を高めている。近くに用事があると、ちょっと寄ってみたくなりそうな場所だ。
コーヒーは焚き火で焙煎されていると聞くと、香りが強そうに思えるが、実際はスッキリとした飲み心地で、苦味が少ない。特にAWA珈琲はシェイカーで急冷して作るアイスコーヒーで、ふるぶる振る動作が印象的。口当たりがまろやかで、コーヒーの香りが楽しめる。焙煎の様子を間近で見られるのは、コーヒーへのこだわりが伝わってくる。また、コーヒーに合う小鉢が豊富で、月替わりの5種類から選べる。それぞれの食材に合わせた調理法で、味わいが際立つ。例えば、ポテサラの滑らかさやカボチャの味付け、ササミの柔らかさなど、一品一品が味わい深い。
発酵食を扱っている点も注目。自家製の発酵調味料や、東洋医学を意識した食材の組み合わせが、体に優しいメニューとして提供されている。特に、具沢山の味噌汁は猫舌の人でもスッと飲めるほど、温度が丁寧に調整されていて驚いた。おにぎりは雑穀米で、自家製味噌がメインの味付け。小鉢の種類が豊富で、3種類を選ぶとそれだけで満足感が得られる。また、食事の後に注文する和紅茶も、スッキリとした喉ごしで、コーヒーとはまた違った魅力がある。店主さんの丁寧な説明や、親しみやすい雰囲気も、リピーターが増える理由の一つだろう。
店内の雰囲気は、カウンター、テーブル、ソファ席と多様で、14〜15人程度の収容力がある。窓からの眺めは山と空が9割を占めていて、のんびりと過ごせる時間が生まれる。特に、日曜のランチタイムには一人で来ても気兼ねなく過ごせる。焙煎のタイミングを逃す可能性もあるが、コーヒーと食事で十分に満足できる。小鉢の種類が変わるたびに訪れたいという気持ちが湧くのは、その美味しさと工夫が感じられるからだ。地元の人も、観光客も、どちらも心地よく過ごせる場所。
このカフェは、単にコーヒーを飲むだけでなく、発酵食や自然を感じる空間を楽しめる場所として、多くの人に親しまれている。焚き火の香りや、木の温もり、素材の味わいが融合した空間は、日常のストレスを癒してくれる。特に、健康に気を遣う人や、自然に触れたい人にはおすすめ。また、福岡から来ていた人や、遠方からの訪問者も少なくなく、その人気は広がっている。次回は焙煎の様子を間近で見ながら、コーヒーを楽しみたい。小さな町にこんな場所があるのは、本当に幸せなことだ。