長泉町の静かな街並みの中にあるカフェは、外観からしてどこか懐かしさを感じさせる場所です。リノベーションされたようなシンプルなデザインで、木の温かみや手触りを感じられる空間が広がっています。平日の夕方に行ったときは、他の客も少なく、静かな時間を過ごせたのが印象的でした。店内は広くなく、テーブルの数も限られているため、少人数のグループや1人で訪れる人も少なくありません。特に友人と訪れたときは、貸切状態でくつろげる時間が長く、話も弾みました。
注文したコーヒーは、スッキリとした味で苦味や渋みがなく、飲みやすい印象でした。ホットコーヒーに加えて注文したチョコレートケーキも、見た目は固めのガトーショコラのように感じましたが、フォークで切ると中はとろりと柔らかく、表面はサクサクとしていました。塩を少しだけ乗せてくれて、甘味が引き出されるような仕掛けが施されていました。これは、小さな子どもの頃にスイカに塩を振って食べた思い出を思い出させたほど、意外な美味しさでした。また、オリジナルのスイーツもいくつか並んでいて、その中でも温かいフォンダンショコラや自家製のラズベリーシロップのソーダが気に入りました。
メニューは少なめですが、ケーキやコーヒーの種類は質が高く、どれを注文しても満足できる印象でした。特に注目したいのは、スイーツの甘さが控えめで、最後まで美味しく食べられる点です。ブリュレは温かさが保たれていて、出来立ての感覚が伝わってきます。テイクアウト用の焼き菓子も、自宅でラムやウイスキーに合わせて楽しむことができ、また来たいと思うほどです。また、ベビーカーでの来店も可能で、子連れでも安心して利用できる点も魅力的でした。
一方で、サービス面では少し気になる点もありました。初めて訪れたときは、カウンターに座るよう案内され、お皿が使用前か使用後かが分かりづらかったため、少し不安に感じました。また、料理の提供に時間がかかるため、事前にその旨を伝えてくれるとさらに良いと思いました。ただし、料理の味や質は十分に満点で、時間の経過も気にならないほどでした。このように、サービスの面では改善の余地があるものの、料理や雰囲気の良さで補うことができると感じました。
このカフェは、静かな街並みの中で心地よい時間を過ごせる場所として、訪れた人にとって特別な場所になるかもしれません。特に、ドライブで三島や沼津方面に行く際には、必ず立ち寄りたいカフェの一つです。コーヒーとスイーツのバランスが良く、リラックスできる空間が魅力的です。また、少人数のグループや1人で訪れても、気兼ねなく過ごせるのが嬉しいポイントです。このように、多様なニーズに応えるカフェとして、今後も多くの人を惹きつけていくこと間違いなしです。