茅野市に訪れたとき、偶然に発見したこのカフェは本当に心地よい空間だった。お店の外観はシンプルで、木の温もりが感じられるデザインで、通りを歩いていると自然と足が止まってしまう。中に入ると、店主が一人で切り盛りしている様子がすぐに伝わってくる。注文から提供まで少し時間がかかるけれど、その分店内の雑誌や地元の作家さんの作品を眺めながら待つことができて、退屈することはない。特に平日は貸し切り状態になることも多く、家族連れや友人同士で訪れても静かに過ごせるのが嬉しい。店内の雰囲気は落ち着きがあり、子ども連れでも安心していられるのがポイントだ。このカフェの魅力は、地元の素材を使いながらも丁寧に作られた料理にこそある。スコーンはサクサクで、アカシアはちみつやジャムを自分で選べるのも魅力的。メニューの写真を見ながら迷ってしまうほど種類が豊富で、私はブルーレモネードやウバのロイヤルミルクティーをおすすめする。特に季節限定のフルーツティーや冬限定の生寒天は、地元の味を楽しめる一品だ。スコーンを頼んだときには、温めた状態で提供されるので、食べ応えがある。店内の雑貨や小物もすべて地元の作家さんが手作りしているので、お土産に最適。店主の話に耳を傾けると、地元の話やお店のこだわりが伝わってきて、まるで友達に話しているような気分になる。価格も観光地にしてはリーズナブルで、家族連れでも気軽に利用できる。子どものいる家族にとっては、おしゃべりしながらゆっくりできる場所が嬉しい。このカフェは、蓼科の自然に溶け込むような存在で、訪れた人すべてが心が癒される場所だ。もう一度訪れたいと思うほど、おすすめしたいカフェの一つだ。