熊谷市にある小さなコーヒー専門店、べあばれいは本当に心地よい空間でした。店員の加藤さんが25年間蓄えていたコーヒー豆を販売しているという話は、最初は信じられなかったほど。実際に飲んでみたら、他のどんなコーヒーとも違って、複雑で奥行きのある味わいが広がりました。特にマンデリンやコロンビアのブレンドは、酸味と苦味が程よく調和して、後味に甘みが残るんです。私は普段コーヒーを飲むとき、味の変化に気を配るんですが、ここでは一口目からその変化が感じられるのが不思議で。まるで時間の流れがコーヒーの味に反映されているような、特別な感覚でした。店内には陶芸家やステンドグラス作家の作品が飾られていて、コーヒーを飲みながらそれらを見ていると、まるでカフェではなく、小さなアートギャラリーにいるような気分になります。加藤さんは地元のことをすごく愛していて、話していると自然と笑顔になるし、コーヒーの豆を選ぶときも、私の好みに合わせてブレンドしてくれるんです。それもあって、お店に来るといつも新しい味に出会える気がします。駐車場は2台分しかないので、混雑しているときは隣のスペースを使うのがコツですが、それも含めて地元の人のつながりを感じさせる仕組みだなと。コーヒーを淹れるときの様子を見ていると、焙煎機の音が店内に響き渡って、まるで音楽のように心地よいです。特に朝の時間帯は、朝顔のグリーンカーテン越しに店の様子が見えたり、他の常連さんと会話している様子が窓から見えるので、まるで街の一部になっているような感覚になります。また、コーヒー豆の価格や種類の説明も丁寧で、初めて訪れる人でも迷わず選べるようになっています。私はこのお店で買った豆を家で淹れるのが習慣になっていて、その味はいつも満足できるんです。コーヒーの好きな人なら、絶対に一度は訪れて損はないと思います。ここに来ると、ただコーヒーを飲むだけでなく、街の雰囲気や人の温かさまで感じられるので、心が癒される場所として、ずっと通いたいと思っています。