網走市にある帽子岩カフェに久しぶりに訪れた。場所は道の駅から徒歩で行ける距離で、外観は地味だが中に入ると空間がガラッと変わる。玄関を入るとすぐにガラス工房の様子が見えるし、奥の扉を開けるとカフェスペースが広がっている。窓からの景色は海と雪が見えるという、北海道らしい風景で、特に冬の日は太陽が反射して光がキラキラと輝いている。この場所の最大の魅力は、自然と手仕事の温かさが融合した雰囲気だ。暖炉があるせいか、時間がゆっくり流れる感じで、一人で本を読んだり、写真を撮ったりするのに最適だ。地元の食材を活かした料理やドリンクも魅力的で、カウンター席に座ると窓の向こうに広がる景色を眺めながら過ごせる。特に気に入ったのは、海を眺めながら飲むジンジャーミルクで、スパイシーな香りが心地よくてリラックスできる。また、ガラス工房の作業風景を間近で見られる点も興味深く、手作りの温度が伝わってくる。店内のインテリアは木の温もりを感じさせ、まるで自然の中の隠れ家のような空間になっている。このカフェのもう一つの特徴は、地元の牛乳を使ったドリンクや、流氷をイメージした特別なカクテルがあることだ。オーナーが地元の魅力を大切にしているのが伝わってきて、その点が他のカフェとは違う。ケーキもチーズケーキやガトーショコラなど種類が豊富で、どちらも美味しくてリピートしたくなる。特に冬の間は、温かいドリンクとケーキを片手に窓の外を眺める時間が心地よい。また、無料のWiFiや充電設備があるため、パソコン作業をしながら過ごす人もいる。スタッフは親切で、英語を話す男性スタッフもいて、外国人観光客にも対応している。特に気になったのは、オーロラ号が出航するたびに外に出て手を振る様子で、その温かさが伝わってきた。このカフェの良いところは、忙しい日常を忘れられる時間があることだ。静かな空間で自分だけの時間を過ごせるので、家族連れやグループよりも一人旅の人におすすめ。また、車椅子対応でアクセスしやすいのも嬉しい。網走を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてほしい。自然と手仕事、そして地元の味を楽しめる場所で、一度訪れたらまた訪れたいと思う場所だ。