山の奥にひっそりとあるカフェを偶然に見つけた。九度山町の辺りは山々に囲まれていて、車を降りた瞬間から自然の空気を感じる。そのカフェは元の幼稚園をリノベーションした建物で、木の香りが漂っている。中に入ると、懐かしい雰囲気と手作り感が漂っていて、何ともいえない落ち着きを感じた。店内にはジャズの音が流れているし、年に何回かはライブが開かれるらしい。そんな場所でコーヒーを飲むと、時間を忘れるほどリラックスできる。朝の散歩やハイキングの途中で立ち寄ると、心が癒される場所だ。
コーヒーはオーナーが丁寧に淹れてくれる。注文するときに自分の好みを伝えると、その人に合わせたブレンドにしてくれる。私は苦手な濃いコーヒーは避けられるし、マイルドな味に調整してくれる。その日は季節限定のブレンドを頼んで、温かいコーヒーが口に運ばれた瞬間、心がほっこりした。このカフェのコーヒーは、単に美味しいというだけでなく、丁寧さやこだわりが伝わってくる。特に、注文してから少し時間がかかると聞かされるが、その時間も心地よいものになる。
ランチや軽食のメニューもあるが、平日限定のようだ。私はピタパンを頼んで、魚のフライとハムのオープンサンドを味わった。どちらも野菜がたっぷりで、サクサクした食感が心地よかった。同僚たちも「うまい」と連発していた。また、オーナー夫婦はとても親切で、笑顔がとても素敵。山のカフェという場所柄、地元の特産品や手作りのスイーツも並んでいて、ちょっとしたお土産に最適だ。特に国産小麦のマフィンは、ほんのり甘くてとても美味しかった。
このカフェは、車でのアクセスがしやすい。駐車場も広くて、家族連れでも安心。また、車椅子対応の設備もあるので、誰でも気軽に訪れることができる。山の静けさと、カフェの温かさが融合した場所は、都会の喧騒から離れたい人にとって最高のリフレッシュスポットだ。特に、高野山トロッコ道のハイキングの途中で立ち寄ると、疲れが癒される。また、シーズンごとのイベントも開催されていて、コーヒー好きにはたまらない。
実際に訪れると、その雰囲気と味に感動する。コーヒーの香りと自然の音が混ざる空間は、まるで別世界に来たようだ。オーナーの話に耳を傾けると、コロナ禍での苦労や、今後の展望も語ってくれる。そんな人柄も、このカフェに魅力を加えている。次に訪れるときは、午後の時間を使って、ゆったりと過ごしたいと思っている。この場所は、心が満たされる場所であり、また訪れたいと思えるカフェの一つだ。