〒036-8046 青森県弘前市北横町５
弘前市にある小さなカフェ「時の音」は、古民家を活用した落ち着いた空間で、コーヒーを楽しむことができる場所です。訪れたのは春の寒い日でしたが、中に入るとすぐに温かさを感じました。店内はベンチ席が中心で、最大で10人ほどが入れるくらいの広さ。木の香りが漂い、懐かしい雰囲気の中にはジャズが流れています。店主の平野さんは元医療機器メーカーの技術者で、自分を見つめ直すきっかけでこのカフェを開いたと聞きました。そんな思いが、空間にしっかりと反映されているように感じました。
コーヒーの味に驚きました。ドリップコーヒーの「あっさり」は、ケニアではなくエチオピアの豆を使っているとのこと。柑橘のような明るい香りと、優しい甘さが融合して、ジューシーな味わいが広がります。エスプレッソの味もしっかりしていて、次回はラテを試してみたいと思っています。店主が丁寧に淹れてくれるため、コーヒーの深みを感じることができました。また、松永製菓のしるこサンドが付いてくるのも嬉しいポイント。寒さに凍えた体に、温かさと味が心地よく届きました。
「時の音」という名前の由来は、店主の時間に対する思い。ゆっくりと時間を過ごしてほしい、自分を見つめてほしいという願いが込められています。閉店後の「時の音ゼミ」では、さまざまなテーマで話が広がるらしいです。そんな店主の優しさや思いが、コーヒーの味や空間にまで伝わっているように感じました。特に、寒い日に訪れたときは、外の風と中の温かさの違いが際立って、心地よさを感じました。
カフェの雰囲気は、落ち着いた時間の流れを感じさせるもの。振り子時計の音が心地よく響くときもあり、時間を忘れて過ごせます。店主の接客も柔らかく、コーヒーの選び方や淹れ方を丁寧に説明してくれます。駐車場が分かりにくいという声もありましたが、丁寧に教えてくれるため、安心して訪れることができます。また、コーヒーだけでなく、ソーダやアイスも美味しく、家族や友人と楽しむことができるのも魅力です。
このカフェは、コーヒーを求めるだけでなく、時間を大切にしたい人にとっての癒やしの場所です。古民家の雰囲気と、店主の思いが融合した空間は、訪れた人々の心を癒してくれます。特に、エスプレッソやラテアートが好きな人にはおすすめです。コーヒーの香りと、心地よい空間の中で、自分だけの時間を見つけることができるでしょう。