千代田区の街角にひっそりと存在するこのカフェは、訪れた瞬間に心がリラックスする空間です。大きな通りから少し外れた場所にあり、通りの喧騒から離れ、静かな時間を楽しめるのが魅力です。店内に入ると、レコードが流れている音楽に包まれ、まるで別世界に来たような気分になります。特に音楽を重視しているようで、レコードの音が心地よく響いています。私は以前、週末の14時頃に訪れましたが、店内はほぼ満席で、ドリップコーヒーを注文するのに少しだけ待つことになりました。その間、音楽に耳を傾けながら待つことができたので、待ち時間も苦にならなかったです。
このカフェのコーヒーは、特に注目すべきポイントです。いくつかのレビューで紹介されているように、ネルドリップやブレンドコーヒーの種類が豊富で、それぞれのコーヒーに特徴があります。例えば、インドネシア マンデリン ビンタンリマや、イエメン モカマタリ ホワイトキャメルなど、コーヒーの味わいに深みを感じます。また、ブレンドコーヒーの「象」という名前のものも、村上春樹の影響を受けていると聞きました。このコーヒーは、タンザニアの香りが感じられ、スッと飲みやすく、苦味と甘味のバランスが取れていると感じました。コーヒーの味を邪魔しないよう、スイーツの注文も丁寧に調整されているのが嬉しいです。
スイーツや紅茶のメニューも充実しています。レアチーズケーキやキャロットケーキ、スコーンなど、どのスイーツも人気があるようです。レアチーズケーキは、ヨーグルトのようなやわらかさがあり、甘酸っぱい味わいが特徴です。キャロットケーキは、スパイスの程よい辛さと、フロフティングの酸味がマッチして、素朴な味が楽しめるのが魅力です。スコーンはハート型で可愛く、バターの香りがたまらないと感じました。また、和紅茶やハーブティーも用意されており、コーヒーが苦手な人にも対応しています。
このカフェのメニュー表は手書きのものもあり、お店の雰囲気と合っていると感じました。また、日によってはイベントやライブが開催されているとのことで、定期的に訪れても楽しめるポイントが魅力です。店内には巨大なスピーカーやレコードが並んでおり、音楽を愛する人にはたまらない空間です。ただし、レトロな雰囲気で、映えるお店というよりは、落ち着いた時間を持ちたい人向けの場所だと感じました。
このカフェの魅力は、何よりも心地よい空間と、コーヒーとスイーツの味わいにあります。音楽を楽しみながら、コーヒーを淹れるプロセスを眺めたり、スイーツを味わったりする時間は、日常のストレスから解放されるための特別な時間になります。また、スタッフの対応も丁寧で、常連客との会話が自然に交わされている様子も見られました。私はこのカフェで、コーヒーの話題を持ち出すことで、スタッフとの会話が深まった経験もありました。このようなお店は、コーヒーを愛する人にとって、心の拠り所となる場所かもしれません。