関ケ原町の小さな道を歩いていると、どこか懐かしい雰囲気の古民家カフェにたどり着きました。お店の外観は普通の民家のようで、通り過ぎてしまいがちですが、中に入るとすぐにその魅力に惹かれます。木の香りが漂う店内は、古くからある家具や手作りの小物が置かれていて、まるで時間を忘れるような空間。私は午後遅くに訪れたので、窓際のカウンター席に座ることができました。その日はカフェのオーナーであるお母さんが一人で対応してくれて、さりげない笑顔と丁寧な接客がとても心地よかったです。店内には本や雑誌が並んでいて、待ち時間も退屈しませんでした。
注文したのは「HIKOSAブレンドコーヒー」で、スッキリとした味わいに驚きました。コーヒーの香りがほんのり広がり、飲み終わった後も口に残るまろやかさがありました。お昼ご飯はカレーを注文したのですが、スパイスがしっかり効いていて、ほんのり温かみを感じる味でした。鶏肉は柔らかく、卵のトッピングがアクセントになっていて、カレーとのバランスが絶妙。小鉢には野菜がたっぷり入っていて、優しい味付けで飽きることなく食べられました。デザートのチーズケーキも絶品で、濃厚な味わいながらも後味がさっぱりしていました。梅シロップのソーダもおすすめで、夏にぴったりのさわやかさがありました。
このお店の魅力は、何よりもお母さんの人柄にあります。一人でお店を切り盛りしているにもかかわらず、忙しい中でも笑顔で対応してくれて、話しかけられてもすぐに応じてくれました。店内は静かで、ゆっくりとした時間が流れている感じがします。私は何時間いても飽きない空間で、いつの間にか長居してしまいました。特にカウンター席の天井にある家紋や、裸電球の明かりが、おしゃれな雰囲気を演出しています。駐車場は店の横にあるので、車で訪れるのも便利です。
カレーの他にも粕汁ランチやお惣菜が人気で、どれも手作りの味が伝わってきます。特にザワークラウトの酸味がクセになり、もう一度食べたいと思いました。このお店では、毎日違う食材を使って料理を作っているようで、その日その日の旬を味わえるのが嬉しいです。お母さんは、料理のレシピや食材の選び方についても話してくれて、とても親しみやすい雰囲気でした。コーヒーを飲みながら、お母さんの話に耳を傾ける時間は、まるで家族との時間のように心地よかったです。
このお店には、何気ない日常の中で癒しを見つけることができる魅力があります。古民家カフェとしての落ち着き、美味しい料理、そして温かみのある接客が、訪れた人の心を掴みます。私はもう一度訪れたいと思っていますが、その時はカレーではなく、別の料理を試してみたいです。お店の雰囲気や味に惚れ込むと、また訪れたくなるような場所です。特に、ゆっくりと時間を過ごしたい人や、手作りの味を味わいたい人にはおすすめの場所です。