城陽市にあるコーヒー専門店に訪れたとき、最初に目についたのは、お店の入り口から漂うコーヒーの香りでした。地図で検索して見つけた場所は、住宅街の静かな一角にあり、少し迷うかもしれませんが、地元の人たちの憩いの場として定着しているようです。店内に入ると、コーヒーの焙煎音や、スタッフの話し声がほのぼのとした雰囲気を演出しています。特に気に入ったのは、レモンの木が置かれた入り口や、カマキリがいるような自然に囲まれた空間。ここでは、都会の喧騒から離れて、心地よい時間を過ごせます。
お店の特徴は、コーヒーの品質とその選び方です。店主が自ら焙煎するコーヒー豆は、味の深みと香りが際立っています。特に、酸味が控えめで飲みやすいブレンドが人気で、コーヒーが苦手な人も楽しめるほど。焙煎機は宇治製の土鍋で、シュコシュコと音を立てながらコーヒーの香りが広がる様子は、まるで映画のワンシーンのように。コーヒーを淹れるときの丁寧な手さばきも見どころで、注文した「夜想曲(ノクターン)」というコーヒーは、ほのかな甘みと滑らかな口当たりで、私の舌を楽しませてくれました。
ランチやティータイムには、軽食やスイーツも充実しています。カレーは、山椒や胡桃の風味が加わって、日本のカレーライスとは一味違った味わい。また、サンドイッチは見た目もかわいいだけでなく、野菜のシャキシャキとした食感が際立つと評判。特に、卵とモルタデッラの組み合わせは、サクサクのパンに包まれて、ほんのりと優しい味わいが広がります。コーヒーに合わせて、スイーツを注文する人も多く、お店の一角にはコーヒー豆の販売も行われています。
店内の雰囲気も魅力の一つです。古い精米機が改装された空間には、アンティークな椅子が並び、窓からは茶畑が広がっています。地元の老夫婦がくつろいでいる様子や、子供が騒いでいても笑顔で対応する店主の姿は、安心感と親しみやすさを伝えています。また、焙煎中のコーヒー豆の香りが漂う中で、自然と時間がゆっくりと流れる感覚に包まれます。サイクリングの途中で寄るにはもってこいのスポットで、ドリップパックの注文も可能なので、持ち帰りにも便利です。
訪れたときは、偶然に訪れた場所でしたが、次にまた行く機会があれば、今度はコーヒーに加えて、他のメニューも試してみたいと思いました。このお店は、コーヒーの味だけでなく、空間そのものに癒しを感じさせる場所で、都会に住む私たちにとって、小さな癒しの場として最適です。自然と調和した空間で、心地よい時間を過ごしたいという人に、強くおすすめしたいお店です。